だがもともとは郷土出身の作家、臼井吉見が1965年〜1974年に執筆した大河小説 「安曇野」
の表題に発するものであるのだが、いつしか安曇人の記憶の彼方に消え去ってしまっていたのである。 小説 「安曇野」 は新宿中村屋の創立者である相馬愛蔵・黒光夫妻や木下尚江、荻原守衛、井口喜源治ら信州安曇野に結ばれた若い群像を中心に、明治から現代までの激動する社会、文化、思想をダイナミックに描いた本格大河小説5部作で著者年来の理想と情熱を傾注して成った代表作である。
私の安曇古代史仮説 「安曇野の点と線」 はそのバックグラウンドとしての安曇野が背負った古代風景を描いたものである。
|