未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
信州つれづれ紀行 / 時空の旅
美鈴湖 / 長野県松本市
次なる時代に向けて
10月も末近くの日曜の午後。 浅間温泉から美ヶ原高原に向かう山岳道路の途中に位置する美鈴湖を訪れた。 期待した紅葉はいまだ時期尚早であった。 日盛りを過ぎた湖面は斜光がリフレクトし深い紺青に染まって横たわっている。 見る人影は湖岸に点在する釣り人だけである。
かって次々と記録をぬりかえた 「浅間温泉国際スケートセンタ」 も2011年2月に閉場。 42年の歴史に幕を閉じた。 その跡地は 「松本市美鈴湖自転車競技場」 として生まれ変わっている。 近年は浅間温泉から美ヶ原高原までを駆け上がるヒルクライムレース(全長21.6q、標高差1270m、平均勾配5.9%)、「美ヶ原高原自転車レース(ツール・ド・美ヶ原)」 が注目を集めている。 美鈴湖が担った輝ける時代は過去に去り 「次なる時代に向けて」 新たな試みが始まっているかのようである。
第165回
「昔日の面影」
第368回
「通り過ぎた歳月」
2021.10
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