第18回冬季オリンピック長野大会が開催されたのは1998年のことであった。 変哲なき田舎のスキー場がいきなり世界の中心として未曾有の脚光を浴びたのである。
それから23年の歳月が過ぎ去ったことになる。 やっと手に入れたジャンプ競技のチケットを携えノーマルヒル個人戦とラージヒル団体戦を観戦したことを今も鮮明に覚えている。
そのときはあたり一面、黒だかりの観客で埋め尽くされ、歓声は白馬山麓にこだまするほどであった。 今となれば白馬村にのこされた古き佳き時代の面影であり、輝ける
「記憶の断章」 である。
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