春日公園は伊那市街地西方の段丘上に位置する春日城跡地を中心とする公園である。 眼下に広がる伊那の街と残雪に輝く南アルプスの眺めは格別なものがある。
16世紀の天文年間に築城された春日城は織田信忠との戦によって焼失したと伝えられている。 園内にはソメイヨシノ、コヒガンザクラなどのサクラが約200本植栽され、例年4月上旬から下旬にかけて春の彩りに包まれる。
高遠城址公園とならぶ桜の名所である。 訪れた公園は開花がようよう始まったところであり、園内は穏やかな昼下がりの陽を浴びて静かな雰囲気の中に横たわっていた。
満開に咲く桜もいいが、蕾の桜もまた香気に満ちて清楚である。
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