未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
信州つれづれ紀行 / 時空の旅
懐古園 / 長野県小諸市
紅葉まつり
日本100名城のひとつ小諸城は平安時代に起源をもち、戦国時代に武田信玄の命により山本勘助らによって縄張りされ原型が整備されたといわれる。 城郭が城下町よりも低い場所に位置する 「穴城」 で日本唯一のものとされる。 大正15年(1926年)、明治神宮の森や日比谷公園を設計した造園の権威、本多静六氏の手腕によって近代的な公園に整備された。 400年を超える苔むした石垣の緑と紅葉したケヤキ、モミジ、カエデなどの樹々とのコントラストは見事である。
訪れた日は折しも開催されていた 「紅葉まつり」 の最終日であった。 多くの観光客は今年最後の紅葉を名残惜しげに眺めている。 穴城の城塞と空堀を染める見事な紅葉は夕映えの西日を浴びその彩りはいやまして燃えるようであった。
2019.11
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