大町市にある国宝仁科神明宮よりやや大型の神明造りである。 貞享元年(1684年)再建の棟札や様式手法からこの頃の建築と推定される。
仁科神明宮より僅か後のことである。 麻績神明宮の由来では、平安末期、伊勢神宮領の麻績御厨(おみみくりや)を鎮護する神社として勧請されたと伝えられている。
その後、荒廃の時期もあったが、天正年間に小笠原氏が当地を治めて以来、社勢を盛り返し、近世には麻績郷十ヶ村の総社として崇敬されてきた。
麻績郷の地名のおこりは伊勢神宮と関係を持つ麻績部(おみべ)から発しているようである。 本殿、拝殿、仮殿、舞台、神楽殿の5棟の建物が国重要文化財に指定されている。
また境内に立つ樹齢800年と言われる御神木は村の天然記念物に指定されている。
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