中綱湖の湖畔を北上すると青木湖に至る。 仁科三湖の中では最も北に位置するとともに最も大きな湖である。
透明度が高く、水深58mは長野県内では最も深い。 流入河川が無いにもかかわらず水位が維持されていることから湖底にかなりの量の湧水があると考えられている。
流出河川は農具川で中綱湖を経て木崎湖へと注いでいる。 また青木湖のすぐ北に位置する 「佐野坂峠」 は姫川水系と農具川水系の分水嶺となっている。
糸魚川静岡構造線による地溝上にできた断層性構造湖で、約3万年前に発生した西側の山の大規模な斜面崩落によって、かつての姫川が堰き止められてできたと考えられている。
湖畔にたたずんで北方の山並みを眺めていると 「3万年前の出来事」 が彷彿と浮かんでくるようである。
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