未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
信州つれづれ紀行 / 時空の旅
サントミューゼ / 長野県上田市天神
すでにして幸せ
NHK大河ドラマ「真田丸」に沸いた上田市も落ち着きを取り戻し、かってあった平静の中に横たわっている。天高く晴れ上がった初秋の空の下、「サントミューゼ」の前には多くの高校生の集団が三々五々とたむろしている。何かの大会が開催されたあとの憩いのひとときを過ごしているのであろう。
サントミューゼの名は「蚕都」上田の「サント」と芸術の女神「ミューズ」に基づくとも、施設のコンセプトを太陽の「サン」に擬えて「ひと」「まち」「文化」の3つの「サン」と施設を盛り立てる音楽(Music)や美術館(Museum)に基づくとも言われる。上田市立美術館と上田市交流文化芸術センタを合わせた集合施設全体の呼称である。 呼称もいいがなによりその建築デザインがいい。 上田市民はこれをもってすでにして幸せである。
2017.09
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