未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
信州つれづれ紀行 / 時空の旅
生島足島神社 / 長野県上田市下之郷
建御名方命の足跡〜何かの縁
いつもなら通り過ぎていたこの神社を今日はふと立ち寄ってみたくなった。これも何かの縁であろう。
祭神は生島大神(いくしまのおおかみ)と足島大神(たるしまのおおかみ)。生島大神は万物を生み育て生命力を与える神であり、足島大神は国中を満ち足らしめる神という。創建は不詳であるが、社伝では建御名方富命(建御名方命)が諏訪へ向かっていた時にこの地に留まり生島・足島の両神に米粥を煮て献じたという。建御名方命とは父・大国主尊、母・奴奈川姫として生まれた御子である。池中に立つ本社(上の宮)と正対して鎮座する諏訪神社(下の宮)には建御名方命が祭神として祀られている。
また生島足島神社には皇室や武将の崇敬が篤く、北条国時が社殿を営繕、真田昌幸・信之らの武将が神領を寄進し社殿を再建するなどの崇敬を表している。また武田信玄が上杉謙信との戦いに際し奉じた直筆の願文等(生島足島神社文書)は国の重要文化財として残されている。
2017.09
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