未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
信州つれづれ紀行 / 時空の旅
白樺湖 / 長野県茅野市北山
沈思しているよう
昼下がりを過ぎ陽が西に傾いた時刻の白樺湖である。高地の山野は今だ冬を脱ぎ去ってはおらず「緑紅に映ずる」のはもう少し先のようである。渡る風もなく湖面は斜光のせいか紺青色に静まっている。白樺湖にはさまざまな顔がありそのいくつかはとらえてきていると思ってはきたが、今日の湖影はまたどこか違って深く静かに沈思しているように観える。
2017.05
copyright © Squarenet