未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
信州つれづれ紀行 / 時空の旅
諏訪湖の春 / 長野県諏訪市
紅に咲く
諏訪湖湖畔に咲く桜、ソメイヨシノ(染井吉野)である。エドヒガンとオオシマザクラの雑種が交雑してできたものであり、花色は蕾では濃い赤、咲き始めは淡紅色、満開では白色に近づくという。今日はその淡紅色である。江戸の染井村に集落を作っていた造園師や植木職人達によって育成されたことと、桜名所として古来より名高い大和の吉野山にちなんでこの名が付けられたという。
晴天ではあったが湖上を渡ってきた強い風が桜並木に吹きつけ花弁を揺らしている。だがそれは不快なものではなく春望を奏でる期待に満ちたものであった。 諏訪湖、春爛漫の風景である。
2017.04
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