未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
信州つれづれ紀行 / 時空の旅
サントミューゼ / 長野県上田市天神
甦った真田丸
サントミューゼとは上田市交流文化芸術センターと上田市立美術館を合わせ平成26年10月2日に開設された集合施設全体の呼称であり、オープンに先立ち公募した1649通の応募の中から選ばれたものであるという。
その由来は、「蚕都」上田の「サント」と芸術の女神「ミューズ」に基づくとも、施設のコンセプトを太陽の「サン」に擬えて「ひと」「まち」「文化」の3つの「サン」と施設を盛り立てる音楽(Music)や美術館(Museum)に基づくとも言われる。謂われはともかく、上田市の歴史と文化を想起させる軽やかな語感が印象的として定着しつつある。
今回は上田市立美術館で開催中の2016年NHK大河ドラマ特別展「真田丸」を観るために訪れた。展示は真田三代に渡る歴史を俯瞰するものであり、充分に見応えがあった。 例えて言えば、池波正太郎の「真田太平記」を一気に読み切ったような気分であった。 サントミューゼとは、あるいは現代に甦った「真田丸」の俗称なのかもしれない。
2016.07
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