「束縛からの解放に向けて」 では、自由人への道を閉ざす
「さまざまな束縛」 について考察した。 時間経過にしたがって現れる原因と結果で構成される 「因果律」 もまた自由人への道を閉ざす束縛である。
過去へは戻れないという時間の絶対的な 「非可逆性」 が自由人への希求を打ち砕いてしまうのである。 過去に為した失敗は、どうあがいても元に戻すことができないことが、その
「束縛の内実」 である。 巷間、「親ガチャ」 という言葉が流布されている。 「親ガチャ」 とは、子どもは親を選ぶことができず、親の経済力、教育、虐待、家庭環境などが子どもの人生に大きく影響を与える状況を、おもちゃのガチャポンに見立てて表現したものである。
これもまた自由人への道を閉ざす 「因果律の束縛」 を語っている。
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