今回は先日(2011年7月19日)に他界した名優原田芳雄が生涯最後の主演作として選んだ映画「大鹿村騒動記(2011年7月16日公開)」に連れて、何故に原田は大鹿村であったのかを自らの目で確かめる気になり訪れたのである。訪れるにあたっては伊那高遠から南下、ゼロ磁場のパワースポットで話題となった分杭峠を越えて大鹿村に至るルートを採った。というのも前回は中央道松川ICから東進、小渋ダムを経由して大鹿村に至るルートを採ったものの、細く険しい山岳道路を落石に注意しながらほうほうの体で走行した記憶があったからである。だが選んだ分杭峠ルートもまた勝るとも劣らない難路であった。大鹿村に至るこれらの難路(注 1)は平家の落人伝説をさもありなんと感じさせるに充分である。
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