Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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非局所的宇宙の相貌〜宇宙物語の背景
 さまざまな視点からの 「非局所的宇宙の相貌」 を描いてきたが、ここまでくると宇宙領域のセンターレス(無中心)とボーダーレス(無境界)を説く 「非局所的宇宙の風景」 が 「宇宙物語の背景」 を成しているようにみえてくる。 さまざまな宇宙の物語は、この背景の中で展開しているようにみえるのである。 換言すれば、非局所的宇宙という舞台のうえで、さまざまな宇宙の物語が演じられているようにみえるのである。
 しかしてその物語の演目とは 「シンプルな宇宙」 である。 シンプルな宇宙とは、過去・現在・未来と連続する線形時間を廃したところから生まれる 「現在だけの宇宙」 であって、過去と未来はその現在に含まれているとする宇宙である。 現在だけの宇宙であってみれば、物語の運動軌跡は存在しない。 依って、演じられる物語は 「連なった世界の物語」 ではなく、「重なった世界の物語」であるということになる。 重層的に重なった物語の 「とある場面」 から別の 「とある場面」 への移行は両場面の間に掛け渡された時空のトンネルとしての 「意識ワームホール」 を通過することでなされる。
 以下の記述は非局所的宇宙を背景にして展開する 「シンプルな宇宙」 を要約したものである。
その宇宙には時間がなく、さまざまな過去と未来が重層的に重なった、現在だけがある
その宇宙には空間がなく、さまざまな現在が重層的に重なった、仕組みだけがある
 宇宙物語の登場人物である我々は、その宇宙を棲みかとして徒然なるままに日暮らしている。 いったい 「何をあて」 にして生きているというのであろうか? 畢竟如何。

2026.03.15


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