| 日本列島の中央に位置する信州最大の湖 「諏訪湖」。
結氷した氷が山脈状に盛り上がる 「御神渡り」 で知られている。 その御神渡りの記録は室町時代の1443年から 578年間 に渡り途切れることなく継続されている。
御神渡りができなかった年も 「明けの海」 として記録してきたため、凍った年、凍らなかった年がいつかが分かる。 かつては時の幕府に報告され、現在は宮内庁と気象庁にその結果が伝わる。
その御神渡りの認定は諏訪湖岸にある八剱神社によって行われ、宮司と氏子総代たちは小寒の1月5日から毎朝欠かさず諏訪湖を訪れ観察を続ける。
そして今、その 「578年間の観察記録」 に世界の気象学者が大きな関心を寄せているという。 科学が発展した時代において、観察を記した古文書が気象変動の解明に貢献することなど古人は想像だにしなかったことであろう。
人間の自然観察力もすてたものではない証である。 しかして先日(2月3日)、今季は御神渡りが現れない 「明けの海」 が宣言された。
明けの海は 3季連続 で記録が残る1443年以降 74回目、その内、平成以降だけで24回目となる。 地球温暖化は着実に進んでいるようである。
そのことを地球の片隅にある諏訪湖の風物史が語ってくれている。
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