第2001回
「新たな時代の相貌」 では高度なコンピュータ技術から導かれた人工知能によって主導される新たな社会について考えたが、ここでは視点を身の外なる世界から身の内なる世界に転じて
「免疫力」 について考えてみる。 以下は免疫力に関する雑多な情報を羅列したものである。 |
免疫力は生体としての人間に内臓された
「最強の自己防衛システム」 であって、病原体や異常細胞などの攻撃から自らを守る 「無限の力を秘めた防御力」 である。 |
免疫力を高めるには、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレス軽減、体温を維持することが必要である。
特に、たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取し、発酵食品や食物繊維を積極的に摂ることで、腸内環境を整え、免疫細胞の働きを高め、適度な運動をもって血流を改善するなど自律神経のバランスを整えることなどが有効である。
おすすめの食材としては、ショウガ、にんにく、納豆、ヨーグルト、海藻、さつまいも、牛ヒレ肉、豆腐 ・・ 等々。 飲料としては、緑茶、乳酸菌飲料、ハチミツ入りドリンク、生姜ジュース、にんじんジュース
・・ 等々が挙げられる。 |
白血球が免疫力に大きく関わっているため、血液検査で白血球の数値を調べることで免疫機能の状態を把握することができる。
体温が低いと免疫細胞の働きが鈍くなり病原体への抵抗力が低下する。 体温が 1℃ 上昇すると免疫力は最大で 5〜6倍 も向上すると言われている。 |
免疫力が低下すると、アレルギー疾患や皮膚トラブルを発症させるとともに、外傷からの感染や熱が出やすくなる。
また風邪やインフルエンザなどの感冒症状にかかることが多くなるとともに、口内炎や結膜炎などの炎症も起こしやすくなる。 |
免疫力を高める最良の方法は
「よく笑うこと」 であるという。 その理由は、笑うことによって、ストレスが軽減され、免疫細胞が活性化されるからに他ならない。 |
高度なコンピュータ技術から導かれる人工知能によってもたらされる
「理のみの社会」 は人間性を喪失した 「化石の森」 のように無機質で、「砂漠の大地」 のように無味乾燥した世界をもたらすであろう。
人工知能はいかにしてその喪失した 「人間性を再現させる」 のであろうか? 同様に生物としての特有な免疫力の自己防衛システムをもって生きる人体を、生物でない人工知能はいかにしてその
「生体性を再現させる」 のであろうか? それらは人間としての唯一無二の 「存在意義」 であって、その超越はそう簡単ではないはずである。 |
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