近代社会は 「システム」 の土台の上に築かれた
「砂上の楼閣」 である。 |
システムは社会を効率よく運営するために考えられたものであるが、システムを構成する個々人はシステムに組み込まれることで個として考える必然性を喪失してしまう。
軍事目的を達成するための軍隊システムを例にして述べれば、システムは階級と命令で構成される。 上意下達で発せられる命令は絶対服従であって、異を唱えることは許されない。
非情厳格な統率システムである。 個として考えないことが、このシステムにおける最高効率を発揮する源泉となる。 その他、様々な目的達成のために構築される社会システムも機能は50歩100歩の違いであって特段の差異はない。 |
だが、考える必要がなくなった個で構成された絶対服従の社会システムがいくら効率的であったとしても、人間にとっては
「砂上の楼閣」 であることには違いはない。 人間がロボットなら、まだしも ・・。 |
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