量子もつれにおける 「局所の情報」 が宇宙全域に瞬時に伝達されるとする
「瞬時」 が時間経過がわずかでもある瞬時なのか、それとも時間経過がまったくない 「即時」 なのかによって、その後の事情は大きくかわってくる。
瞬時であれば、その情報は宇宙全体にとってはいまだ知られていない 「未知なる情報」 となるし、即時であれば、その情報は宇宙全体にとってすでに知られている
「既知なる情報」 ということになる。
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量子もつれの情報が 「既知なる情報」 であれば、その情報は宇宙で起きる出来事の
「あらゆる可能性」 のことであって、その可能性は 「すでにして試し終わっている」 ものである。 であれば、我々の人生とは、その試し終わっている
「既知なる可能性」 をトレース(追認)するに過ぎないという 「運命論」 になる。 他方、「未知なる情報」 であれば、その情報は宇宙で起きる出来事の
「あらゆる可能性」 のことであって、その可能性は 「いまだ試し終わっていない」 ものである。 であれば、我々の人生とは、その試し終わっていない
「未知なる可能性」 を試行錯誤する 「体験論」 になる。 量子もつれが実証した宇宙の非局所性からすれば 「かぎりなく運命論」 ということになるのだが
・・ どうであろう。
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