だいぶ前になるが、武田鉄矢が主演した刑事ドラマで
「もう人間はだめかもしれないな」 と嘆息する場面に 「ひどく感じいった」 ことを覚えている。 そして現在。 目前にする現代社会で繰りひろげられる人間像は
「もう人間はだめかもしれないな」 と考えざるをえないような場面だらけである。 おれおれ詐欺、ブラックバイト強盗、フェイク選挙、パワハラ、モラハラ、あげくの果ては、政治家、司法官、教育者、警察官等々に渡る不祥事の数々。
信義はゆらぎ、倫理観は地に落ち、正義のかけらさえ見つからない。 これだけ人間不信をみせつけられたら、子供でさえ 「もう人間はだめかもしれないな」
と考えても何ら不思議ではない。
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自転車で追いかけた2人の中学生が捕まえた 「ひったくり犯が警察官であった」
ことについて、どう思うかと記者から問われた2人が 「世も末だとおもいます」 と答えていたのはいつのことであったであろうか。 その頃はまだまだ
「健全であった」 と今にして思いだされる。
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