「戦争で得たものは憲法だけだ」 とは、組織と個人の関係を描きながら人間の生き方を問い続けた直木賞作家、城山三郎が遺した言葉である。
昭和2年に生まれた城山は17歳で海軍の少年兵に志願した。 軍隊での体験が城山三郎の原点であるといわれている。
多くの犠牲と惨禍のうえに得た 「非戦の憲法」 は、今再び失われようとしている。 それは日本民族としての 「記憶の限界」 なのか?
それとも 「信念の限界」 なのか? もって瞑すべきである。
|
※)もって瞑すべき
不当とされる原因によって死に臨む者又は死んだ者に対して、その真相を究明したり、相手方を罰するなど公平を尽くすことにより、その者が納得して、この世に心残りなく死ぬことができるということ。
|
|