Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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人類の未来とは〜繁栄か?破滅か?
 アメリカの未来学者、アルビン・トフラー(1928〜2016年)が、自著、「未来の衝撃」、「第三の波」、「パワーシフト」、「富の未来」 で次々と描いてきた 「未来予測」 は、大筋でその通りに進行してきた。 そのトフラーが生きて今あったならば、どのような未来を予測するのであろう。
 狩猟採集社会→農耕社会→工業社会→情報社会と発展と繁栄を続けてきた人間社会は、コンピュータを基とした情報社会に至るや、確とした未来が描けなくなってしまった。 ある人曰く、繁栄よりも持続可能な社会(SDGs)をめざすべきであると、またある人曰く、人工知能によって社会をコントロールすべきであると、またある人曰く、何もしないことであると ・・ だが誰も 「その優劣を裁断する」 ことができない。
人類の未来は 繁栄なのか? それとも破滅なのか?
 37歳で早世したフランスの詩人、アルチュール・ランボーは、18歳の時に書いた 「地獄の季節」 の中で 「見えた、何が、永遠が」 の一節をのこして詩人を廃業、放浪の旅を続けたあと、最後はアフリカの武器商人に転生したという。 ランボーが見た未来とは、いったい 「何であった」 のか? 「究極の永遠」 は、また 「究極の無」 でもあるのだが ・・。

2024.07.01


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