Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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どこにもいてどこにもいない〜永遠の生命
 ベストエッセイセレクション 「空海の風景」 では空海が目指した 「どこにもいてどこにもいない」 という生き方について論考した。
 高野山に入定(入滅)してから現在まで 1200年 に渡って、空海は 「どこにもいてどこにもいない存在」 として、生き続けてきたのである。 さらに、入定に先だって弟子たちに 56億7000万年後 に、必ずや弥勒菩薩とともに 「この世に下生する」 と遺告した空海であってみれば、これからも 「どこにもいてどこにもいない存在」 として、生き続けることであろう。 すべては彼が画した 「即身成仏」 のなせる業であるのだが、ここまでくると 「永遠の生命かくあるか」 と称賛するしか他に言葉がない。

2024.05.27


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