世界はコントロールが失われた世界に向かいつつある。
直截に言えば、「無法地帯」 になりつつある。 何が起きるのか 「予測不能」 であり、何が起きても 「不思議」 ではない。 どう対処したらよいのであろう。
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またぞろ 「赤信号みんなで渡れば怖くない」 とする日本特有の
「集団的無責任体制」 に頼るのか? それとも、こうなったからには 「しょうがない」 とする日本特有の諦観を習わしとする 「事態収拾手法」
に頼るのか?
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昔日のことであるが、技術研修のために日本にやって来たアメリカ人技術者が、日本には驚くべき
「ハイテク技術」 があって、それは 「トッカンコウジ(突貫工事)」 と呼ばれ、通常であれば 3ヶ月 は必要とされる工期が、この技術を使えば
1ヶ月 に短縮されると本国に報告したという逸話を聞いたことがある。 あるいは、上記した日本特有の体制や手法もまた、同様の 「ハイテク技術」
に類するものなのかもしれない。
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これらの体制や手法は緻密で繊細な 「日本的知性」
から導き出されたものなのか、それとも、日本人が常用する 「無作為の作為」 から導き出されたものなのかはいまだ定かではない。
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思い起こせば、「いつか神風が吹く」 という伝家の宝刀に頼ってひどい目にあったのは
「いつのこと」 であったであろう。
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