未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
発見される世界〜リアルの発生
洋画家、佐伯祐三(1898〜1928年)。 その短い活動期間の大部分をパリのモンパルナス等で過ごし、フランスで客死した。 佐伯はパリの街角や店先などを独特の荒々しいタッチで描いた。
未完のカトリック教会 「サグラダ・ファミリア」 で有名なスペインの天才建築家、アントニ・ガウディ(1852〜1926年)は 「人間は創造しない、人間は発見し、その発見から出発する」 という言葉をのこした。 佐伯もまたパリの街角を創造したわけではない。 そこに流れた時を発見したのである。 そこにあるのは 「リアルとしての現実」 であって、夢や希望はそこにこそ発生するのである。
2023.12.23
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