未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
片隅の世界への憧憬
ここ何回かに渡って書いてきた 「全体としての大きな世界から片隅としての小さな世界への胎動」 を風景として描けば、私が居住する松本市に近隣する安曇野の風景に収束する。 それは、中央から地方へと移住するもろびとの風景であり、都市から里山へと向かうもろびとの風景である。
そしてそれはまた、かって集団就職列車で全体としての大きな世界をめざした若人が幾星霜を経て、再び片隅の小さな世界へ帰らんとする思いに映じた 「憧憬の風景」 でもある。
2023.08.20
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