未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
誰のための世界か?
世界はますます人間にとって生きにくくなっている。
かっての世界は 「人間の世界」 であった。 言うなれば 「人間が主役」 の世界である。 現代は 「科学が主役」 の世界である。 言うなればそれは 「機械やコンピュータが主役の世界」 である。 そして今、その 「機械やコンピュータ」 が 「情報データやAI(人工知能)」 へと主役の座を移しつつある。
世界が情報データやAI(人工知能)のためのものとなってしまっては、人間はいったいどこに住んだらいいというのであろうか?
現代がもっとも特徴的なことは、この 「誰のための世界か?」 という根本義がゆらいでいるところにある。 それは政治経済から学術文化等々まで全域に渡る。 曰く、「誰のための政治」 で 「誰のための経済」 なのか? 「誰のための学術」 で 「誰のための文化」 なのか?
言わずもがな、それは 「人間のため」 である。 巷間 「世も末」 が叫ばれるようになって久しい。 だが世も末とは、「夜明けは近い」 ということでもあるのだが ・・ 畢竟如何。
2023.07.31
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