ウィーラーが言った 「宇宙は観測行為と意識を必要とする参加方式の現象である」 という考え方は、量子論の根幹を成す
「シュレジンガーの波動方程式」 における 「観測による波動関数の収縮」 によって 「宇宙が発生する」 という波動理論に依拠する。
さらには、その収縮が起きるのは人間による 「意識的観測」 であって、ネズミの意識や、酔っぱらいの意識では発生しないということが、宇宙論としての
「人間原理」 の依って立つ基盤である。 また、宇宙に人間が存在する意味は、人間のみに与えられたかくなる 「宇宙を発生させる意識的観測」
にこそあると言っても過言ではない。
|