風光明媚な観光地として知られる野辺山高原(長野県南佐久郡南牧村)は、日本国内でも屈指の 「星空の名所」
であって、天文学者が選ぶ 「日本で一番綺麗な星空ベスト 3」 として、沖縄県石垣島、岡山県井原市美星町とともに、「日本三選星名所」
に選ばれている。 野辺山駅は標高 1345.67m とJR線の中では一番高所に位置する駅であり、近くには 「国立天文台 野辺山宇宙電波観測所」
がある。 備えられた 「口径 45m 電波望遠鏡」 は、波長が 1〜10 ミリメートルのミリ波と呼ばれる電波を観測できる世界最大級の電波望遠鏡である。
電波望遠鏡は、人間の目(可視光)では見ることができない宇宙の姿を観測することができる。 野辺山宇宙電波観測所では、天の川銀河の星間ガスの分布から様々な星がどのように誕生するのかを調べたり、またその天の川の中心近傍に中質量ブラックホールの兆候をとらえたり、生命素材物質の形成過程にせまるなど、多くの成果をあげている。
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