未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
心身脱落
現代人の多くはノイローゼ症状を呈している。 携帯型コンピュータ(スマートフォン)を片時も離さず、その画面をたたき続けて止まることがない。 頭脳はオーバーヒート、今にもダウンするかのように悲鳴をあげている。 これで精神に異常をきたさないほうが異常である。 コンピュータのスイッチは速やかに切るのが無難である。
今、最も必要なことは、肩の力を抜くことである。 緊張しないこと、無理をしないこと、自由であること ・・ 全身の力を抜いたときに発現する 「精神の脱力」 こそが、人としての最高のパフォーマンスを発揮するのである。 その働きを
第1710回
「成るものはなる」 で以下のように書いている。
「こうでなくてはならない」 という強迫観念は、自らに完全(完璧)を求める束縛を基とする。 この強迫観念によって心は自由を失い、行動は柔軟さを失ってしまう。 これでは成るものもならない。 まごまごすると人間性は消失、生活は破綻、遂には健康さえも害することになる。 「こうでなくてもいい」 という観念は自らに完全(完璧)を求めない解放を基とする。 かくなる解放によって、心は自由を獲得し行動は柔軟さを回復する。 これにて 「成るものはなる」 のである。
2023.02.12
copyright © Squarenet