想像としての 「脳」 と現実としての 「体」 が直接に繋がらなくなってしまったことは、人類存亡の危機である。
脳と体の連携は人間の最も基底にある基本的機能であって、この回路が遮断されてしまっては、もはや動物としてさえ生存できない。 頻発するアクセルとブレーキの踏み間違え事故には、その
「危機の本質」 があらわれている。 さらには、脳と体の回路が遮断された 「ひとりの人間」 によって、核ボタンが押され、人類そのものが絶滅してしまう危険性さえ潜在する。
現代社会に 「想像と現実の融合を促す即身」 が求められる所以はここにある。
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