1年前、私はがんと診断されました。 朝7時半に診断装置にかけられ、膵臓に明白な腫瘍が見つかったのです。
私は膵臓が何なのかさえ知らなかった。 医者はほとんど治癒の見込みがないがんで、もっても半年だろうと告げたのです。 医者からは自宅に戻り身辺整理をするように言われました。
つまり、死に備えろという意味です。 これは子どもたちに今後10年かけて伝えようとしていたことを、たった数カ月で語らなければならないということです。
家族が安心して暮らせるように、すべてのことをきちんと片付けなければならない。 別れを告げなさい、と言われたのです。
|