かっての日本は政治システムはともかく 「官僚システム」 の優秀さは世界から畏怖されるほどであった。
それがどうであろう? 繰り出す政策はどれもこれも 「それは無理でしょう」 というものばかりであって、その退廃は目を覆うばかりである。
官僚システムが正常であったればこそ、国民もまた彼らを信頼し黙って付いていくことで、大過なく生きてこれたのである。 だがその信頼が失われつつある現代では黙って付いていっては命取りになりかねない。
戦後長く続いた 「天下太平の世」 は今や終わりを告げようとしているのである。 安泰も長く続くと危急に転化するのは 「天の摂理」
であって避けることはできない。 だが最大の問題は平和呆けに陥ってしまった日本人の脳髄がその危急がいったい何であるのかに気がつかないことである。
「国は愚によって滅ぶ」 とは歴史の真理であるのだが ・・。
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