諏訪大社下社春宮近くの畑中にある丸い自然石の上に仏頭が乗った珍奇な石仏である。 万治3年(1660年)に作られたので
「万治の石仏」 とよばれている。 さかのぼる400年ほど前である。 近年、この石仏の首が伸びるということで話題となり、テレビのワイドショー番組にとりあげられ、多くの人の知るところとなったが、事の始めは、縄文土器の芸術性を喚起した岡本太郎が1974年(昭和49年)にここを訪れ、「こんなおもしろいもの見たことがない」
と絶賛してからとのことである。 伝説によれば、諏訪大社に石の鳥居を作ろうとして石工が大きな石にノミをいれたところ血を流したため、石に手足を彫り、頭をすげて阿弥陀如来像としたものだという。
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