混乱の臨界点を突破した社会では人類の力をもってしてその混乱を解決することはできない。 しからばその社会は何をもって救われるのか?
超法規的と言うが如く、それは 「超人的」 なものであろう。 西欧では 「神の拳」 と呼ばれる神の力、東洋では 「天の配剤」
と呼ばれる天の力がそれにあたる。 私はそれらを総称して 「宇宙のこころ」 と呼んでいる。 それが如何なるものなのかは人知をもってしては推し量ることはできない。
それは神や天の差配を人知をもって推し量れないことと同じである。 人類にとってできるとすれば、その 「宇宙のこころ」 に添う(帰依する)ことだけである。
救済は人知を超えた 「他力本願」 にあるのであって、人知に基づいた自力本願にはない。 エントロピ増大の臨界点とはまた人類そのものの臨界点でもある。
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