Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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存在感の喪失〜ステータスはステータスにあらず
 経済がローカルからグローバルへとシフトし、価値観が有形から無形へとシフトし、言うなれば、コンピュータを基盤とする情報化社会が発展すればするほど 「個の存在感」 は失われていくであろう。 直截に言えば、それは 「システムの一部分」 のような、あるいは 「機械の一部品」 のような存在感に変質していくであろう。
 よしんば、ある出来事によって個の存在がグローバル化されたとしても、その存在感は長続きせず 「一朝の露のごとく」 に消えてしまう。 ステータスはステータスにあらず、遠からず記憶の彼方に消えていく。 立身出世を夢見た時代の存在感はもはや過去のものとなったのである。 では君は、この先いったい何を拠り所にして生きるというのか?
 畢竟如何。 言わずもがな 「自らを拠り所にする」 以外に他に寄る辺などどこにも存在しない。

2022.06.14


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