Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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日本沈没
 テレビドラマ 「日本沈没」 がお茶の間の話題となっている。 小松左京のSF小説 「日本沈没」 が刊行されたのは1973年(昭和48年)のことであった。 遡る48年ほど前になる。 以来、幾度となく映画化、テレビドラマ化されてきた。 日本の未来に対する雲行きがあやしくなると、きまって再生される物語である。 日本沈没などSF小説の世界ではありえても現実ではありえないシナリオであるが、なぜか妙に現実感が漂うのがこの物語の特徴であって、大きな地震や火山噴火が起きる度に、この日本沈没のイメージが頭をよぎるのである。
 日本沈没といっても天変地異による沈没もあれば、経済破綻による沈没、人心荒廃による沈没、疫学的ウィルスによる沈没、等々、様々な沈没シナリオが考えられる。 「日本沈没のイメージ」 とはそれらが複合したものであろう。
 ノストラダムスが人類滅亡を予言した西暦2000年(ミレニアム)からすでに20年余が経過した。 「ノストラダムスの大予言」 の著者、五島勉が2020年6月16日に死去(90歳)した。 その予言は今尚続いているというのだが ・・。
小松左京の知的冒険〜日本沈没のバックグラウンド〜巨大断層の胎動

2021.11.25


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