間違いも大きくなると何が間違いなのかが分からなくなる。 そこに今までうまく乗り切ってきたという過信が加われば間違いはさらに大きく膨れあがっていく。
ひょっとすると有史以来最大の危機が迫っているのかもしれない。 うまくやってきたことが、これからもうまくいくことを保証するものではない。
そこには過去と未来を繋ぐ本質的な断絶が横たわっている。 過去の成功体験は未来の危機を見抜く眼を 「盲目化」 させる。 気づいたときに事態はすでに回避不能な窮地に陥っている場合だってある。
それを馬鹿げた杞憂であると言う人もいるであろう。 だがそれが杞憂であったとしたら 「もっけの幸い」 以外の何ものでもない。
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