東京2020オリンピック、パラリンピックが閉幕し、コロナ禍が沈静してきたとみるや、今度は自民党総裁選挙の喧噪で世相は右往左往の大騒ぎである。
忘却は人の世の常であるが、それをあからさまにみせられるとほとほと興ざめしてしまう。 熱しやすく冷めやすいは日本人の伝統的習性ではあるが、日々生起する事件がテレビの
「ワイドショー番組」 の登場とともに 「ワイドショー化」 していったこともまたその習性に拍車をかけさせている。 ワイドショーは今では
「情報番組」 と銘打たれ、その軽薄さは意味深長に装飾されてはいるが、通底で流れる風潮は覆い隠せるものではない。 垂れ流されるかくなる情報を一方的に見せつけられる聴衆はいつしか
「自ら考える」 こともしなくなる。 それはある種のマインドコントロール(洗脳)の過程である。 自己の判断力を放棄した人々による民主主義とはいったい何であろうか?
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