静と動。 静はときとして動に勝る。 現代社会はもっぱら動を上位にし静を下位におく。 現代社会が喧噪に満ちているのは動を優位にしているからに他ならない。
自らがやってきたことに自信をもっている人の姿勢は基本的に静である。 動は運動エネルギであり、静は位置エネルギである。 動はエネルギの散逸であり、静はエネルギの蓄積である。
エネルギを散じてばかりでは身も心もボロボロになってしまって、いざというときに 「ものの役」 にたたない。 エネルギの散逸は充分に蓄積したのちのことである。
つまり、充分な静ののちの動である。 こころ配すべきは 「静と動のさじ加減」 であってその容量をゆめゆめ誤ってはならない。
|