グローバル世界での行動指針は全体である他者から評価され認められることである。 ゆえに個の日々の仕事は自らを飾り立て派手に広告宣伝することにある。 そのためには個の価値観よりも全体の価値観が優先される。 従って求められる人材は、いち早く全体の価値観の動向を見抜き、その価値観を正当化するスキルを備えた者ということになる。

　ローカル世界での行動指針は個である自らを納得させることである。 ゆえに個の日々の仕事は自らを磨き内省することにある。 そのためには全体の価値観よりも個の価値観が優先される。 従って求められる人材はいち早く全体の価値観の動向を見抜き、その価値観に依存しない個の価値観を確立するスキルを備えた者ということになる。

　つまり、ローカル社会では全体である他者が世界をどう考えるかはさほど重要ではなく、個である自らが世界をどう考えるかが決定的に重要なのである。 問うべきは 「私が世界をどう考えるか」 にある。 グローバルからローカルへの反転はまた 「思考の大反転」 でもある。