翻って現在の世相を鑑みれば、まさに 「確信の終焉」 した時代そのもののようである。 地球温暖化にともなった気象変動予測。
確たる原因が見いだせない株価変動予測。 個々人の関係が希薄となった社会変動予測。 長期計画が見通せない経済変動予測。 継続性を失った労働需要の変動予測
・・ 等々。 これらの予測に確信が持てないとすれば、即ちそれは確たる未来が描けないことを意味する。 確信の終焉とはまた 「未来の喪失」
でもあるのだ。 未来が失われれば、人々は自信なく刹那の狭間に漂っているだけの存在となってしまう。
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