情報が激しく行き交う時代で情報の価値を見定めることはそう容易ではない。 俗に世に言う 「いいね」
の数だけで決まるものでもない。 たとえ 「ひとつ」 のいいねであっても唯一無二の価値だってある。 それは真理の態様に相似する。
幾千万の人に支持された 「真理」 がある日、突然 「虚偽」 に転化する一方で、誰からも支持されなかった論説が 「真理」 になることだってある。
往々にして、このような場合のほうが多いのかもしれない。 「真理の原石」 はいたるところにころがっている。 だがその中から玉石を見抜くことは至難の業である。
掛け値無しの 「優れた鑑識眼」 だけがそれを可能にする。 情報の価値とて真理の価値と同じであって、掛け値無しの優れた鑑識眼だけがそれを可能にする。
磨くべきはいいねの数の獲得法などではなく、眼光紙背に徹す、唯一無二の 「鑑識眼」 なのである。
|