未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
風に吹かれて
確信なき社会とは、自らが存在する宇宙における座標軸がわからない社会のことであるが、仮にその座標軸(現在地)がわかったとしても、どこに向かうかの 「目的地」 がわからなければ依然として生きるにたる確信は得られない。 言うなれば地図を手にしても向かうべき目的地がわからなければ相変わらずに人生の旅は止まったままである。 結果。多くの人は 「犬も歩けば棒に当たる」 に託して目的なく彷徨い歩くことになる。 そうであれば人生は 「風に吹かれて」 放浪する旅人のようである。
※)「風に吹かれて」とは、作家、五木寛之が1970年代に書いたエッセイシリーズの表題。
2021.02.28
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