だが 「過ぎたるは及ばざるがごとし」、行き過ぎた非日常も極まれば反転するのは 「宇宙の理」
である。 その旅が非日常の都会から日常の地方へ反転するに何ら不思議はない。 帰り着いた世界は変わりばえのしない日常の継続かもしれないが、そこには静かな時間がゆっくりと流れる充足の日々がある。
それを 「桃源郷」 と呼んでもあながち違和感は感じられない。 旅は彗星のごとく遠大な周期を描いてもとからあったその理想郷に回帰したのかもしれない。
巷間言われるごとく 「幸せの青い鳥は山のあなたの空遠くではなく、自らの窓辺に憩っている」 のである。
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