「科学の終焉」が言われて久しい。 だが何か釈然としないものが漂っていたが、どうやらその実相が見えてきた。
現代の若者の行動様式を眺めれば、科学どころか真理そのもにさえ興味をもっていないようにみえる。彼らの興味はもっぱら現実としての生活そのものであって、真理はその生活に役に立たないと考えているかのようである。彼らにとって大事なことは、いかに楽しく生きれるかであり、そのための糧をいかに効率的に得られるかである。日々の出来事が真実であるか虚偽であるかはさして重要ではなくそれが自らの生活に役に立つか立たないかが重要なのである。
過去の倫理観からすれば、考えられないような対応であるが、それが現代の倫理観なのである。
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