コロナ禍のあとに訪れる社会がどのようなものになるのかを想像することは喫緊の課題である。 かくなる想像からもたらされる予測なしには今行われているさまざまな経済支援策の妥当性を量ることはできない。
ちなみに外出自粛で始まった 「テレワーク勤務」 について自粛が終了したあともこの勤務形態を続けるか否かを尋ねたところ70%を超える人が続けると答えたという。
これは非常事態下で採った人間行動の変容がその事態が収束しても引き継がれるという予兆を示している。 その予兆はあたかも過去との共鳴を述べた
「形態共鳴仮説」 の様相を垣間見るようである。 勿論。もとの状態に戻るものもあるが、多くはもとに戻ることはないであろう。 時代が担ったトレンドが変化すれば、そのトレンドを支えたものが捨て去られていくのは
「歴史の必然」 である。 出逢いは常に一期一会であって 「失われた時は帰らない」 のである。 そして今。 世界はコロナ禍の激動の中で新たな時代に向けてその場を移そうとしている。
|