未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
世界大恐慌に処する
世界は今、恐慌状態を呈している。恐慌とは生産の急な低下、物価の暴落、支払不能、破産などを起こすような、資本主義経済における混乱状態をいう。1929年10月24日に起きたニューヨーク証券取引所の株価大暴落に端を発した「恐慌」は世界各国に波及して致命的なダメージをもたらしたことで「世界大恐慌」と呼ばれている。その日が木曜日だったため 「暗黒の木曜日」 ともいわれた。この大恐慌がしいては第2次世界大戦の原因となっていくことを考えればかくなる経済的ダメージの大きさがはかり知れよう。
現在の世界経済の様相は当時と酷似している。異なるのはその規模が比較できないほどに膨大であることである。発生した新型コロナウイルスの感染拡大(パンデミック)が膨れあがった世界経済にいかなる混乱とダメージをもたらすかを予測することは困難である。せめて「温故知新」、もって暗黒の日の再来がないことを願うばかりである。
2020.03.23
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