黒澤明 監督の映画 「夢」 の最終章に登場する 「水車のある村」 は安曇野の水郷で撮影された。
原発の恐怖を描いたストーリーは 寺尾聰 が演じる主人公が 「何があったんですか?」 と逃げ惑う大勢の群衆をかきわけていくシーンから始まる。
根岸季衣 が演じる子連れの女性が 「あんた知らないの? 原発が爆発したんだ」 と話す。 「原発は安全だ 危険なのは操作のミスで
原発そのものに危険はない 絶対ミスを犯さないから問題はない」 とぬかしたヤツラは許せないと根岸が絶叫する。 生前、黒澤は原発に対して声高に反対を示し
「原発は人間では制御できない性質を持ってるわけで それを作るっていうのが そもそも間違いだ」 と断言するとともに 「日本は地震も起こるわけだし
いつ旅客機が墜落してぶつからないとも限らない もし日本でそういうことが起こったら日本だけの問題じゃない」 と警鐘を鳴らしていた。
まさにその後に起きる福島第1原子力発電所の事故を予知していたかのような話である。
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