日韓関係は最悪の状態に突入した。 遅かれ早かれこうなることはわかっていたことであろうが 「この先いかなることになるのか」 かいもく予測不能である。 かくなる予測不能な事態は日韓関係にかかわらず今では世界のあちこちで起きている。 これだけの予測不能性に満ちた社会をこの地に生きる全人類（地球人）はどう考えているのであろう？ またこのような状況を深刻に考えている人はどのくらいいるのであろう？ もし 「いつものことだ」 とたかをくくっているとすれば状況は末期的である。

　複雑系を解明する 「カオス理論」 からすれば 「何が引き金になって」 大事件になるかはかいもく分析不能である。 コンピュータ技術を基にした高度な文明社会を築いたにもかかわらず地球の片隅で生じたわずかな歪みによって世界が崩壊してしまう可能性は０ではない。 あるいは逆にその高度な文明社会を構築したこと自体が今遭遇している危機の本質であって 「文明なき未開の社会」 であったならば起きなかったことなのかもしれない。 皮肉な顛末ではあるが 「進化させた文明」 が事態の様相をより複雑化させ解決を困難にしてしまったのである。